【interview】陶芸家のJaniceさん②:いろんなテイストが混ざったインテリア。お家の中の照明の役割とは?

こんにちは。

昨日、ほぼ毎日のようにレストランに来ていた画家のおじいちゃんが実家のあるノルウェーに旅立たれてしまいました。泣

私がラップランドの空港に着いたときに、迎えてくださったのがこのおじいちゃんで、ラップランドで初めてできた友達です。

いつも軽快にステップを踏んでいるような歩き方で、レストランをくるくる歩き回りながらおしゃべりをする面白い方でした。

別れはどんなときでも寂しいものですね。

そんな少し喪失感の残る今日はinterviewシリーズのJaniceさんの続きを。

前回のキッチンのインテリアに引き続き、今回はメインのお部屋のキッチン以外のスペースに迫ります。

相性が悪そうでも、とりあえず置いてみる

ダイニング

ダイニングとリビングは、いろんなテイストの家具がミックスされていて、それでいてまとまり感のある素敵な空間でした。

色々なものが飾ってある壁もとてもにぎやか。

ご友人からのプレゼントだという絵画や陶器で埋め尽くされていました。

壁に取り付けられたお皿のラックとその下のフックたちは手作り。

お友達がふらーっと立ち寄ってくることが多いというJaniceさんのお宅は、テーブルに人が増えた時にさっと取り出せるように、この場所にもある程度食器を待機させているのだとか。

またダイニングの白い長椅子は、もともと教会で使われていた椅子を譲り受けたそう。

ダイニングの長椅子

もともと倍の長さだった椅子を自分でカットして使っているようです。

そしてこちらのリビングのソファに至っては、海岸で拾ったとのこと!

リビング ソファ

Janiceさん恐るべし。。

このように、Janiceさんのお家の家具たちは、譲り受けたものやリサイクルショップGenbrugで購入したものがほとんどだとか。(Genbrugについて書いた記事はコチラ。)

一見相性の悪そうなもの同士でも、置いてみたら意外としっくりいくことが多くて、以来このちぐはぐ感を楽しむようになったようです。

リビング

そんなJaniceさんのお家で一つだけ、新品の状態でこの家にやってきた家具があります。

それはオフィススペースのブルーのソファ。

オフィススペース

こちらはご主人のピーターさんのお母様が、ピーターさんがこの建物を買った時にプレゼントされたもの。

ブランド名はわからなかったのですが、「デンマークのクラシックデザインなのよ」と教えてくださいました。

長く使われているからなのか、主張しすぎないデザインだからか、他のセカンドハンドの家具と一緒に並んでいても全く違和感がなく、逆に全体を引き締めているような印象がありました。

こういうのを見ると、やっぱり部屋に一つくらいは北欧デザインの家具が欲しくなりますね。。

雰囲気をつくるための小さな照明たち

さて、時間を早送りして夜のお部屋の様子をお伝えします。

夜 リビング

まずどれだけ長居してるんだって話ですが、夜のお部屋の雰囲気はこんな感じです。

結構な暗さですよね。

デンマークに限らず北欧の家庭では、このように部屋の明かりを少し暗めに保っていることが珍しくありません。

その理由としてJaniceさんは、

「部屋の明るさは部屋の雰囲気に大きく影響してくると思う。部屋を明るくしすぎないことで、心地よく、落ち着くような雰囲気に保つことができる。部屋が明るすぎると、デンマーク人は逆に居心地の悪さを感じてしまうのよ。」

と答えてくださいました。

明るい部屋に慣れきっている私は、最初こそこの暗さにとまどってしまいましたが、慣れてくるととても居心地がよく、知らぬ間にだいぶくつろいでいました。

そしてこの大きなお部屋には、メインのライトというものがありません。小さな照明が部屋のいろんな場所に設置されているのです。

Janiceさん: 「大きいライトの代わりに小さい照明を使ってスポットを照らすことは、人が食べているところや座っている場所にエネルギーを集中させる役割があると思うの。」

確かに一つの空間に光と影を作ることで、より光の当たっている場所がフォーカスされる気がします。

北欧の間接照明の異常な多さにはそんな理由もあったんですね〜。

たくさんあるJaniceさん家の照明の中でも、特に素敵だなと思ったのがレコードプレイヤーを灯すこちらの小さなランプ。

IMG_7642

理由は自分でもよくわかりませんが、たぶんレコードとランプという組み合わせにきゅんとなったんだと思います。

こういうのを見ていると、北欧の人にとって照明はただ空間を明るくするための道具ではなくて、「雰囲気をつくるための道具」というニュアンスの方が合っているような気がします。

このレコードプレーヤーで最初にかけてくれたのは、Janiceさんの義理の娘だという歌手のNana Jacobiさんのレコード。

nana jacobi

なんとデンマークのフランス大使館でも歌ったことのあるすごい方のようで、少しハスキーな声が魅力的でした。

レコードプレーヤーはこの大きなお部屋の中心に位置していて、お客さんがくるとよくレコードをかけるそう。「音楽があると場が和むでしょ」と。

素敵な照明に音楽に、Janiceさんのお家は雰囲気をよくするためのしかけに溢れた空間でした。

*****

interviewシリーズJaniceさんの続きをお届けしましたが、いかがでしたか?

デンマークでは夜にカーテンを閉めない家が多いので、夜に外を歩いていると部屋の中を見ることができるんです。(別に変態的な意味ではないですよ…!)

どの家も部屋の照明の明るさが控えめで、腹立たしいほどにおしゃれなんです。

それはきっと照明を使って雰囲気を良くしようという考え方がデンマーク人に根付いているからなのかもしれないなーと、Janiceさんのお話を聞いて納得がいきました^^

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