こんにちは。
ラップランドに来て2週間が経ちました。最近はマイナス20度まで気温が下がり、外を歩いていると空気が皮膚をさすように痛く感じます。
鼻の中にも違和感を感じるようになり、フィンランドに住んでいた友達が言っていた「鼻毛が凍る」とはこのことか、と悟っているこの頃です。
ここでのボランティア終了まであと一週間なのですが、そろそろ仕事内容について書いてみようと思います!
散歩から始まる1日、ラップランドのホテルでの仕事内容
毎朝10時に起きて、ホストのAgleさんと朝ごはんを食べます。
そして朝ごはんのあとは、毎日きまって散歩の時間です。もう太陽が昇らないここKaamanenでは、外が明るい時間が3、4時間しかありません。なので明るいうちに外の世界を楽しんでほしいとのAgleさんのご好意で、散歩させていただいています。
働いているホテルのすぐ裏に、大きな湖があるのですが、いまは表面が凍って一面雪に覆われています。
この湖の上を一人で歩くのが日課です。
一人なので、写真をとったり、いろいろ考えたりしながら歩いているのですが、毎日一人で歩くというのは結構寂しいものです。。笑
散歩が終わると、Agleさんから指示をいただいて、その日の仕事に入ります。
仕事は日によって違うのですが、だいたい散歩直後はスノーウェアを着ているので、ホテルのエントランスの雪かきをしたり、外にあるキャンドルを灯しに行ったり、暖炉用の薪を集めに行ったりします。
外に薪を集めに行くのって、昔アニメ(たしかとなりのトトロ)でみてなぜか憧れていました。この昔ながら感というか、素朴な感じがとても新鮮で好きな仕事の一つです笑
またゲストが宿泊した次の日には、部屋の掃除・ベッドメイキングを行います。
掃除のチェックリストがとても細かく、TolneのB&Bと比べると、プロフェッショナル感があります。
そしてゲストが使用したタオルやシーツはある程度たまった段階で洗濯します。
洗濯後は、この大きいアイロンマシーンでアイロンがけ。
こんなマシーン初めて使いましたが、布がすーっと吸い込まれてピンとなって出てくる様子はテンションが上がります。さすがプロフェッシナル…!ちなみにTolneでは手アイロンでした。笑
また先日は、村主催のクリスマスパーティーがカフェレストランスペースで行われたので、テーブルセッティングやキッチンの手伝い、食事の提供もさせていただきました。
Agleさんは、ラップランドのレストランでシェフをされていた経験をお持ちで、Agleさんの作る料理はとっても美味しいんです。
普段はいらっしゃらないお客さんも参加されていて、お客さんとの会話も楽しみました。
ちなみにこのパーティーの次の日は、パーティーで残った料理を休めの価格でお客さんに振舞っていました。Agleさん曰く、この残り物パーティーはフィンランドではよくあることだそう。
それでもあまった料理はその日の夕食においしくいただきました。
仕事以外のコト。貴重な経験をさせてもらってます。
いつも15時くらいに仕事が終わります。
仕事が終わる頃には外はすでに暗くなっているので、仕事後は基本的にカフェレストランの隅でパソコンに向かったり、クリスマスカードを書きながら過ごすことが多いです。
自分の部屋にいてもいいのですが、レストランにいると常連さんやお客さんとお話しできるし、お腹が空いたらキッチンを好きなように使えるので、できるだけレストランにいるようにしています。
常連さんの中には、木こりや医者、画家、詩人など、さまざまな職業の方がいらっしゃってお話を聞くのも面白いです。
つい先ほどは、バスで移動図書館をされている方がいらっしゃって、実際にバスの中をみせていただきました。
フィンランドでは移動図書館は自治体によって運営されていて、決して珍しいものではないそうです。
一回だけですが、サウナにも入らせていただきました。
Agleさんの優しさかもしれませんが、意外と暑くなく、快適に1時間くらい入っていました。
フィンランド人はサウナ後に裸で外に飛びだすと聞いたことがありますが、そんな勇気もなく、静かなフィンランドサウナ初体験でした。
それでも外に出ると不思議と体が軽く、爽快感がありました。
そして大雪が降った日には、ホストファザーのMikaさんと一緒に道路の雪かきに同行させていただいたりもしました。
この大きなシャベルがついたトラックでががががーっと。
途中雪で前が見えなかったり、寒すぎてワイパーが凍って動かなくなったり、またいつ出動になるか分からないということで、とてもハードなお仕事だなと思いました。
でも雪の多いラップランドではなくてはならないお仕事ですよね。
そういえばこの前は常連さんにスノーモービルに乗せていただきました。
湖の上を時速100km近くの速度で走り抜けたり、森の中で草木を切り分けながら走っていく感覚はあまりにも非現実的で終始ふわふわした気持ちでした。
そして帰りは湖の上を走りながらオーロラを見たんです!
写真が撮れなかったのが本当に残念だったのですが、湖の上に踊る緑色のオーロラはそれこそ現実のものとは思えず、私このまま死んでしまうのではないかと走りながら思ったほどでした。
あの特別な感覚は一生忘れないと思います。これを観れただけで、ラップランドに来てよかった。。!
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さて、ラップランドでの生活の様子でした。
私が今いる場所は観光地から離れているので、ローカルな人以外のお客さんがあまり来ず、最初はちょっと物足りなさを感じていたのですが、最近はローカルな人と仲良くなってきて、楽しく過ごしています。
残りあと一週間ですが、悔いのないように楽しみたいなと思います^^